シャコバサボテンクロニクル

シャコバサボテンクロニクル

数年ぶりにシャコバサボテンがつぼみをつけたことを母に報告されました。
冬の鉢植え避難部屋にわざわざ連れて行かれて、見てみて! と。
このシャコバサボテンはゼロ年代前半、母が職場の方に誕生祝いにもらったものです。当時は店頭に売られている美しい状態で家にやってきました。そのまま順調に成長したのですが、ゼロ年代半ばごろ、別に自らに園芸の知識があるわけでもなく、ただ園芸の知識がある祖父に育てられただけであるという不用意な父のアドバイスを母がうっかり信じたため植え替えに失敗しており(もっともこの夫婦は今までそういうバランスでうまく成り立ってきているのですが、この場合は裏目に出たわけです)、それ以来ただ一本のこった葉を父を時折詰りながら母は大切に育てて、株は徐々に増えて今にいたるわけです。
再来年辺りにはもとの立派な姿にもどれそうなところまで来ましたが、しかし植え替えに失敗して以降一度もつぼみをつけていなかった。
それがこの冬! ようやく! つぼみをつけたというのですよ!
母は、つぼみを前にわあよかったね、と言う私に、応援してあげて!と言うのです。シャコバサボテン先生に励ましのお便りを!と言うのです。(大意です)
なので私は鉢植えに向かって「がんばれ! がんばれ!」と励ましました。あと「楽しみにしてるよ!」って言っておきました。鉢植えにむかって話しかける様は大変危険な(※頭が)感じなわけですが、なんせ母はこのシャコバサボテンが枯れるときが私の死ぬときだ、と最後の一葉みたいなことを本気で言っているので(そういう人なんです)応援しろ、と言われたら例え傍目がどうあれ、(母以外みてないし)応援しないわけにはいかないわけです。7年近くそばにある鉢植えですから、人生の平坦なばかりではない道のりに重ね合わせれば、そういうことも言いたくなるかも知れません。鉢植え同様体壊したこともあったわけですし。

あと相手が鉢植えでもがんばれ! がんばれ! と励ますことは、己を励ますように勇気の湧くことでもありました。私も私の未来を楽しみにしたいと思います。
調子に乗ってさっきまたがんばれ! って言ったら、母に「あんまりプレッシャーかけないで! 繊細なんだから」って止められました。
ご、ごめんなんか…
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