咳をしてももう一人

あまり関わりはなかったけど、名前とか顔かたちはおぼえている。そういう中学の同級生の男の子が東京で組んだバンドが売れ始めているのだ。
ここ２年くらい観察してるけど、ほんとうに少しずつ、でも着実に大きくなっている。
インディーズだし、テレビなんかの露出はないけど、ネット観てると評価してる人はすごく多くて、アマゾンでもレビューはみんなほぼ絶賛。ニューアルバムはオリコンのウィークリーチャートでも上位だったらしい。
公式サイトでPVを観たけど、ああ、彼はこんな顔の大人になったのかと思った。
小柄な「男の子」という感じの人だったけど、骨がかっちりかたまって面影はそのままに、まさに「大人」になっていた。
こんなにギターが弾けて、こんなに歌がうまい子だったんだな。そしてこんなに素敵な歌詞や曲を書く子だったんだ。知りませんでした。だから、今それを知れてよかった、と思う。