「小津はたった一人の私の親友らしかった」

遅ればせながら四畳半神話大系を見た。明石さんかわいい上に理系でクールかと思えば、ちゃんと情が厚くて、要は自分の価値観がしっかりしてる女の子で、なんかもう超理想だわあと思いつつ、にやにや見ていた。
そして最終回泣きそうになってしまった。
主人公が橋の向こうから「小津ー!」って叫んだ瞬間から涙がこみ上げてしまった。
「小津! 小津! 小津ー!」 
と、小津を大声で呼びながら主人公は走る。その時、平行世界の「私」たちの、それぞれを象徴する服が変遷してくっていう演出がすごくよくて、言わば走馬燈。今までの物語がいっぱい詰まってて切なくて楽しくて、目がしばしばしました。ほんとうにすばらしいと思ったし、涙が。
そのすべてを脱ぎ捨て、今この世界の「私」が、メロス状態になって川を跳び越える…。「その火を飛び越して来い」ならぬ、その川を飛び越してこい、だ。その川を飛び越してきたら、だよ。飛びこして来たら、抱きしめるんだよ。ああ、小津、あんた、ヒロインだったんだね(号泣しながら)
しかしあのときは、「私」、イカロスよりも高く飛んだように見えたよ。ああー泣けた。
この一連のシーン、奇想天外な森見さんの文章世界がそのままアニメになったようだな、と、小説にはないシーンとはいえ、ものすごく思いました。(というか、見ながらそれはずっと思ってたのだけど)近ごろ見てきたアニメのなかで、ものすごく心に残るシーンだった。この場面で流れる音楽もいいのよねー。

「小津はたった一人の私の親友らしかった」

小津が主人公を知らない、ってなっちゃうのは、少し寂しい気もしたけど、多分小津と主人公はこれから、今まで描かれてきたふたりよりも、もっともっと仲良くなってゆくんだろうな、と思ったんですよ。悪友であり、どす黒い糸で結ばれた親友に。

なんでもないこの日々が幸せなんだと再確認しました。
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