南蛮へ… 生きている以上、別れというものは結局不可避の存在であり、誰とも出会わないことが不可能であるように、誰とも別れずにいることはできない。それが予期せぬものであるかいなか。別れがもたらすものが喜びであるか悲しみであるか。違いと言えばその程度のもので、別れが、人間が生まれ落ちた瞬間からその背におわされる荷物であることに変わりはない。──近所のうどん屋から、大好物のチキン南蛮定食が消えていて、本当はショック死しそうなのをこらえながら──