フィフス・エレメント

ちょいちょい気になってたのでわたしもやってみるよ
自分の価値観を構成するにいたった五つの表現
発信者さんの仰せに従って、中高生の頃しばりでやってみるかね

・大日本沿海輿地全図

これも表現のうちかと思うので。
中学校の頃夢中だったというかものすごく胸を打ったのが、この地図だった。日本史の教科書で飽きずに眺めていた。
今の日本地図とほとんどかわらない精密さを歩いての測量で実現したと言うことが信じがたかったし、ものすごい苦労があったのだろうとおもいながら、どうじに人知を越えたような神秘性も感じで居た。
その頃たまたまNHK教育で、伊能図制作をドラマ仕立てにする番組を見た。畳の上に地図を広げて、伊能忠敬が娘(だったかな)に見せるシーンでは、ちょっと泣いてしまった。
「鳥のように虫のように」という番組ではなかったかと思う。再放送でいくどかやったようだし、それのうちの一つかな?
伊能忠敬、いまもってもっとも尊敬する歴史上の人物のひとり。

・レオポルド ショヴォーの著作群

小学校までさかのぼるが、自分を構成するフィフス・エレメンツというならこの人の著作を外すことはできない。絵も文章も、今もって、あまりに好きで好きで、好きで好きでたまらない。
ここまで夢中に読んだ本が、それまであっただろうかと思う。むしろこの人の本から私が何か影響を受けていることを願いたいくらいです。

・田中澄江の書いた「清少納言」

人物日本の女性史という円地文子監修の叢書があって、母が買ってもっていたものを小学生の高学年頃から少しずつ読んでいた
一巻の題名は「華麗なる宮廷才女」
清少納言のことを田中澄江が書いていた。
私はその美しい文章と世界の、一発で虜になった。今に至る道筋が出来たと言えるので、これも外すことができない。
枕草子でもっとも有名なのははきっと「春は曙、ようよう白くなりゆく山際…」だろうけれども、私が一番好きなのは、田中澄江が、自らの稿のしめくくりに引用したこのフレーズ。
「ただ過ぎに過ぐるもの。帆をかけし舟。人の齢。春、夏、秋、冬。」
この短い一文が持つリズム感と、音韻の美しさ、情景と情感、そしてこのフレーズを生み出した女の人がいたことは、今にもましてぼんやりしていたあの頃の私の心を途方もなく打ったのだった。
懐かしいです。

時間切れなので明日に続く
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